YouTubeに動画をアップロードし始めて1か月くらいの私が、「今はこうしている」という事実を記録するだけの備忘録です。(2024/8/30)
作業環境
- 撮影:iPhoneSE(第三世代)
- 録音:iPhone純正・有線イヤフォンのマイク
- 編集:Windows10/Intel Core i7-7700
使っているアプリ
- 撮影:「Final Cut Camera」(無料|iPhone)
- 録音と音の加工:「Audacity」(無料|PC)
- 編集:「Clipchamp」(無料|PCブラウザ版)
撮影
使ってるのはiPhoneの「Final Cut Camera」という無料アプリ。設定は以下。
- 1080p(1920×1080)
- 60fps
私は基本的に手元を映すので、俯瞰撮影ができるスマホ固定台を使っている。
lapsetというメーカーの、3000円弱のやつ。
安いわりに造りがしっかりしている。今のところ機能に不足は感じていない。
録音
撮影しつつ、PCにiPhone純正イヤフォンのプラグを刺して喋る。返しもイヤフォンで聞いている。
録音に使っているソフトウェアは「Audacity」。
基本設定はデフォルトのままだけど、オーディオ設定>品質>【サンプル形式】だけは【32ビット浮動小数点数】に変更。
私はお喋りがメインの動画を作っているので、音声を後から加工しやすいよう、動画と音は別撮り。
例えばVlogのような、環境音込みのコンテンツだったら音を別撮りする必要はないかもしれない。
録音済みの音を加工する
主に音量を整え、ノイズを減らす作業。
音の加工に使っているソフトウェアは、録音と同じく「Audacity」。
Audacityは簡単にマクロが組めるので、目視の不要な作業を自動化できる。今は1)ノーマライズ~4)ラウドネスノーマライズまでを自動化している。
以下はマクロに設定してる作業の順番と、現状の設定メモ。
1)ノーマライズ
場所|エフェクト>音量と圧縮>ノーマライズ
デフォルト設定+「ステレオチャンネルごとにノーマライズ」にチェックを入れて適用。
全体音量が、ほどよい塩梅で上がる。
2)コンプレッサー
場所|エフェクト>音量と圧縮>コンプレッサー
デフォルト設定のまま適用。
声がちょっとクリアに、強調される気がする。
3)グラフィックEQ
場所|エフェクト>イコライザーとフィルター>グラフィックEQ
まずはユーザー設定内の「ファクトリープリセット」にある【低域ブースト】を選択する。
私の場合は【低域ブースト】を適用するともっとも声が聞き取りやすくなるけれど、これは声質それぞれであろうと思われる。
低音域をカット
20Hz-80Hzをカット(目盛りを0dBまで下げる)。
20Hz-80Hzをカットするのは、ここが一般的な家庭用スピーカーではきちんと再現されない音域であり、かつノイズの乗りやすい音域でもあるから……らしい1。確かに、ここをカットするとノイズが減る。
その理屈でいくと同じく普通のスピーカーでは再現されない超高音域(20kHzとか)もカットすればよりクリアな音になるのではと思ったのだが、高音域をカットすると何故だか声が妙に遠くに聞こえる。
物理法則ゆえか、収録環境ゆえか……理由は特定しかねている。
子音を立てる
1kHz〜2kHzを+3dB
やや高い音が強調され、ちょっと滑舌がよくなったように聞こえる1。
4)ラウドネスノーマライズ
場所|エフェクト>音量と圧縮>ラウドネスノーマライズ
値を-14.0にして、適用。
ボリューム調整作業の一環。YouTube公式が公開している推奨値に合わせている。
ここまでがマクロで自動化している作業。
5)ノイズ低減
場所|エフェクト>ノイズ除去と修復>ノイズを低減
ステップ1 → 無音の場所を選択して「ノイズプロファイル取得」。
ステップ2 → 全体を選択して「OK」。
ステップ2で使用している設定は以下。
- ノイズ低減:12dB
- 感度:9.00
- 周波数平滑化(バンド):0
数値は先達ブログ2の受け売り。
気をつけているのは、ノイズ除去、とくにホワイトノイズの除去には神経質になりすぎないこと。
最終的にBGMを被せたらほとんど気にならなくなるし、大抵の人はただのお喋り動画を超大音量で聞いたりしない(ような気がする)。
6)音を書き出す
場所|ファイル>オーディオをエクスポート
ファイル形式は.wavを選ぶようにしている。mp3よりちょっと音がきれい。
【対策】Audacityが頻繁にフリーズする。
私の場合は、これを試したらあっという間に症状が改善した。
動画編集
映像と音がそろったので、無料ブラウザ版の「Clipchamp」で、これらを合わせ編集していく。
映像と音のタイミングを合わせる
映像、音ともに、喋り出し前の空白をできるだけカットしてから、手動で合わせる。
私は顔を映さないので、ちょっとくらいズレてもあまり気にならない。
不要な場所をカット
だいたいタイミングが合ったら、映像側の音をミュートし、作業スタート。
動画のテンポをアップするため、不要な箇所をカットして詰める。コツコツ手動。
できるだけ手間をかけたくないので、明らかに噛んで言い直していたり、「あー」とか「そのー」とかを延々と言い続けていたりするとこ以外は基本的にそのまま。
多少の無言は、このあと追加するBGMが埋めてくれる。
字幕(テロップ)
Clipchampの無料版で使える日本語フォントは、ゴシック/太めでポップなゴシック(Dela Gothic One)/明朝体の、3種類。
私はほとんど字幕を入れないが、入れるときは濃い色/太め/白アウトラインを選ぶことが多い。
BGMを追加
音源については、BGMerのお世話になっている。
よい意味で尖りすぎていない、安心感のあるBGMが揃っている。
音量は、Clipchamp上の表記でいうところの【メイン音源100%:BGM5%】くらいに設定。
お喋りのテンションが高めの人は、もう少しBGMの%を上げてもいいかもしれない。お好みで。
動画を書き出す
Clipchampの左上にある「エクスポート」を押し、画質を1080pに指定して、待つ。
YouTubeのサムネイルを作る
書き出された動画から、ほどよいワンカットを選ぶ。スクリーンショットを取り、文字を乗せる。
アップロード
YouTubeにアップロード。概要欄には必要に応じてクレジットを入れる。
こんな感じの動画になる。
おわりに
設備投資をほとんどしていないので、そのうち有料のソフトフェアを導入するかもしれない。
最初にお金をかけるなら、私は動画編集ソフトかな~と思っている。今使っているClipchampは無料だし操作がわかりやすいし最高だが、いかんせんメディアのインポートに時間がかかりすぎる。もっとカジュアルに編集に取り掛かれるようにしたい。
参考にしたWEBページ
Thank you so much!!!
- SOUND HOUSEコラム すぐに役立つプロの音声の作り方 – 初級EQ編 – ↩︎
- 無料効果音で遊ぼう! ノイズの低減~Audacityエフェクト解説~ ↩︎