招文堂店主・花村渺さん主催の文芸意見交換会!
指定のテーマにそって書かれた自作の新作を持ち寄り、読み合い、作品をよりよくするための意見交換・検討をする会です。
- 日時
2024/10/24(木)21時〜23時 - 作品提出〆切
2024/10/17(木)23時 - 会場
招文堂Xスペース/傍聴歓迎
※スペースの録音は行われません
- 募集人数
3名
- 主催:花村渺さん
招文堂〈翅と爪〉店主/Twitter:@b_yo22 - 運営協力:招文堂
Twitter:@shobundojinshi
参加作品
ご提出順、敬称略。
画像はタップすると読みやすくなりますよ。
感想ログ
多聞さん→花村渺さん『空葬』
・空葬の説明が最初の一文で済んでいるのがすごい。この文章を読むだけで空葬が何か一発で分かるし、作品の世界にスッと入れる。
・場面の切り替えが自然。時間が経過しても混乱せずに読める。
・飛ばした遺体の回収はどうするのか気になった。
・技師のその後を読んでみたいなと思った。
花村渺さん→多聞さん『砂漠と化した島』
・「未来が浮いている……舞台上に浮いていた」
「未来が浮いている」というあいまいな表現から「正確には……」という詳細な表現へと段階を踏むことで、理解に時間がかかっており、主人公にとっても見慣れない光景であることがわかる。同時に「舞台」からこれが演劇のたぐいであること、主人公が観客であることを推測でき、作品の世界観をぼんやりと察することができる
・「未来という文字が……舞台上に浮いていた」
風船が中空にとどまっているイメージ。そういう装置かファンタジー要素なのかと思ったが、「風船は天井に引っ掛かっていた」とあることから、ふつうに上昇していったと思われる。役者が手を離し、浮き上がっていく途中だったのだろうか? その場合「浮いていた」はやや適切ではないかも
→追記:こどもが持つような風船に油性ペンで「未来」と書いてあるものを想像していたので、風船の位置含め、もうすこし情報があるとよい。最初から天井にひっかかっていたならやはり「浮いていた」ではないかも。でも冒頭の「未来が浮いている」はインパクトがあるので、ここはそのままのほうがいいような
・「終わりの気配に……正した」
私も映画の終わりにやりがちなので親近感を覚えた
・「まさか未来人に……経過していた」
未来人⁉ 劇場の周辺をうろついて⁉ 二時間も⁉ と衝撃のことばがぽんぽん出てきておもしろい。ほかの観客について語られなさすぎるので、ちょっとでも描写があるとよいかも。みんなでぞろぞろ動いているイメージができるとよりおもしろい
・「全てはいずれ砂になる」
好き。演劇でこんなせりふがあればたしかに印象に残るだろうという説得力がある
・未来人は演劇の役ということでよいのだろうか? 「風船が舞台上に浮いていた」と「まさか未来人に……経過していた」から、ほんものの未来人の可能性を捨てきれなかった。演劇の要素としての散策なのか、ほんものの未来人が突飛な行動をとったのか……。未来人含む演劇の内容や、周囲の状況(先述したほかの観客のようすなど)についてもうちょっと言及してもよいかも
・「今ならまだ…ような気がした」
未来人のいた舞台上では、風船(=未来)は天井でひっかかって届かず、すべてが砂になっていてとりかえしがつかない。けれども現在を生きる「私」のいる場所からは、砂になるまえの未来に手が届きそう、という対比がよい
・全体がやや教科書的というか、教訓的な雰囲気が強い気がする。主人公の心理描写が多い、というより流暢で、きっかけ(演劇)から気づき(今なら未来に手が届く)までの展開がはやいように感じるのかも? 演劇の回想や帰り道の風景をとりあげながら、それらに関連してひとつずつ気づいていく、とすると思考のスピード感がやわらぐかも
当日の会場
録音はなし。ぜひリマインド登録をしてお待ちください!
参加規約
- 参加できる作品の条件(次項)にそった自作かつ新作の文芸作品を、〆切までに、指定の方法で提出できること
- 2024/10/24(木)21時から約2時間、招文堂Xスペースにスピーカーとして参加できること
参加できる作品の条件
- 作品テーマに沿った、自作かつ新作のオリジナル(一次創作)文芸作品
- 小説、エッセイ、詩歌、俳句など、言語を表現手段とした芸術作品であればジャンル不問
- 参加作品の各賞への応募、本への収録などは作者本人に限り制限なし
- 文字数:下限なし~1000字程度
- どうしても超過する場合は3000字まで
— 作品テーマ:風船—
閲覧時に年齢確認が必要なもの、第三者の権利を侵害するものはNGとします。
参加方法
1〜2、いずれかの方法でご参加頂けます。
参加表明はしてもしなくてもOKです。ただし参加表明した方・作品提出した方の総計が3名に達した時点で、募集は締め切りといたします。
→参加表明してから作品提出
・「〆切までに書けたら参加する!」
→完成したら参加表明と同時に作品提出
…というイメージです。
フォームにご記載のTwitterアカウントを、専用のDMグループへご招待いたします。24時間以内に招待されない場合は、お手数ですが招文堂X(@shobundojinshi)へDMをお願いいたします。
会の流れ
- 10/17(木)
23時作品提出〆切文芸意見交換会/参加表明&作品提出フォームから作品URL、もしくは画像の提出をお願いします。
作品提出前に参加枠を確保しておきたい場合は、フォームより参加表明をしてください。提出された作品は招文堂ブログに掲載されます。
- 当日まで読む
提出されたすべての作品を読み、感想やよかった部分、気になった部分をメモしておきましょう。
・この構成/描写がよかった!
・この言葉の選び方が好き!
・ここ、少し意味を取りづらいかも?
・この描写は●●のほうが効果的かも?…など。普段本を読むときのように、自分の書いた作品を添削するときのように読み、感想や「自分ならこうする」を書き留めておくイメージです。
テキストファイルに文章で書くも、画像に直接書き込むもよし!
- 10/24(木)
21時~23時公開意見交換会参加者全員をスピーカーとしたXスペースを開き、メモを元に各作品についての意見交換・検討を行います。
意見に対する意見、賛同も異論も推奨します。
10/26(土)
20時感想メモ交換〆切会の限られた時間内で、各々の意見を出し切るのは難しいでしょう。そこで会のあと、各自が作成した感想メモの交換をします。
後日指定する方法でご提出ください。感想メモは招文堂ブログに掲載されます。
お願い
皆が安心して意見を出し合えるよう、以下の点を心に留めてご参加ください。
- 作品に関するあらゆる決定権は作者にあります
会で出た意見を作品に反映するもしないも、作者の自由です。意見を出す側も受ける側も、「なんだか相手に悪いから」はナシでお願いします。
- 作品をよりよくするための会であることを念頭に
気になった部分についての議論はもちろん有意義ですが、良かった部分も積極的に伝えましょう。言葉を尽くさず安易に作品をけなしたり、作者の人格を否定したりするのはもっとも無意味な行いです。
- 終了後の交流はお好みで
SNSのフォローを強制したり、交流を強要したりするのはNGです。もちろん交流禁止ではありません。節度を守って楽しくまいりましょう!
傍聴について
招文堂のX(Twitter)スペースにて行いますので、アカウントをお持ちならばどなたでもお聞き頂けます。事前の申請などは不要です。
お問い合わせ
招文堂X(@shobundojinshi)のDM、もしくはお問い合わせフォームまでお寄せください。
(本会の運営は文芸同人誌のシェア型本屋・招文堂がサポートしております)
※コメントは最大500文字、5回まで送信できます