招文堂店主・花村渺さん主催の文芸意見交換会!
指定のテーマにそって書かれた自作の新作を持ち寄り、読み合い、作品をよりよくするための意見交換・検討をする会です。
- 日時
4/28(月) 21時〜23時 - 作品提出〆切
4/21(月) 23時 - 会場
招文堂Xスペース/傍聴歓迎
※スペースの録音は行われません - 募集人数
3名
- 主催:花村渺さん
招文堂〈翅と爪〉店主/Twitter:@b_yo22 - 運営お手伝い:招文堂
Twitter:@shobundojinshi
参加作品
提出順/敬称略
感想メモ
▼花村渺さん
▼山本Q太郎さん
石煌の綺麗さと、それが人と融合してゆく驚きみたいのが描きたかったのかと思いました。
陽の光(力?エネルギー?波長?)を固めた石というアイデアは、ビジュアルが綺でいいなと思った。
自分の知見が至らないせいかもしれないけど、この石煌というアイデアはありそうであんまり聞いたことないと思います。
カートボネガットとかレイブラットベリっぽいSF感。
後半のイメージは、遺伝子的な過去から未来へ何かを伝えてゆくイメージ、エネルギーは波動であるという超ひも理論的なイメージが喚起されました。
「太陽エネルギー」も「古代からあるもの」も「相を変じえない」も抽象的なので、読んでてすがる具体的な何かは欲しい気がした。「古代からあるもの」の目的というか、存在意義というようなものかもしれません。ただ、作品として何か意義みたいなものではなく、「石煌の存在の面白さ」が主題だと思うので、山本が読み手としてそういうものを求めてしまうという話だと思います。
舞台が素朴な日常で、自然の中なのも気持ちが良かったです。
水の中にあるイメージはよかったです。陽光の反射ではない光。熱で湯気がでたりしてるのかな。など。
来夏のリアクション、感動か困惑か圧倒されるとか、良いものとかネガティブとか二元論で方向付しなくてもいいけど、読者がどうして欲しいかの狙いは合ってもいいかと思いました。びっくりさせるとか、意味不明にするとか、壮大な時間軸に放浪させたいとか。
▼やまおり亭さん
- 不穏でいいなあ
- 病院の白とさかなの赤、対比が鮮やかで色の浮かび上がるような小説だと感じた。
- 心に残る描写が多くて素敵。
- 白衣の背中の起伏をながめた
- 心拍のようにかろやかで規則的な足音
- 比喩や描写が舞台である病院に絡められているのだけれど、厭らしさがなく、しかもその病院らしい比喩がラスト一文にもしっかり寄与していて、すべての描写にきちんと役割がある。技を感じる……!
- 何かが耳をかすめた
- かすめたのが「なんらかの音」であることを言い添えてもいいのかも
- 「経過が見たいので、来週またいらしてください」
- この病院に来週も来て、経過観察されなきゃいけないのか……いやだな……
- 診察終了の定型文であると思いきや、読み終わるとじわじわ嫌になってくる伏線として機能している。無駄がなくてすごい。
▼山本Q太郎さん
魚そのものの描写はないのに、なんとなく体の中を泳ぐ赤い魚が見えてくるのが面白い体験でした。文学的醍醐味。
具体的なものを描写しつつ不思議な世界観を作ってて、アプローチとしてはシュールレアリスムだと今さらながら思った。前からそうだったか気になる。
医者と女の子のどことなく漂うおとぼけ感がよかった。つりスカートは具体的にわからないけど、トイレの花子さん的なイメージでした。
血が固まった赤い魚が体の中を泳いでいるイメージは「なんでこんな発想になるんだろう」というような感じで面白い。
おとぼけ-なんか気持ち悪いの流れは新鮮な感じがして面白かったです。
ちょっとアクセントは欲しい気はしました。
魚が跳ねておっとというように女の子が取り、失敗とおもったらちゃんと掬いあげてた。とか。
医者はもっと「大変だ!」みたいなテンションにすると、女の子登場とギャップが出て良いんじゃないかと思った。
多分いつ酷いことが起こるのかと、つい身構えていたからだと思います。
ラストの耳に残る足音は、事前に印象つけが合ってもいいかと思った。
「リノリウムのタイルをゴムの上履きがキュッキュとなった。」とか「スリッパをパタパタさせて」を病室の段階で入れておくとか。
ただ音は他で使っているのでなんとも。
車椅子の人は、見ちゃいけないモノを見てしまったタブー感が出したいのかとおもた。
医者が緩い、病気も簡単に治る、女の子もゆるい、と緊張感がないのが続くので、最後の肉の塊が唐突に感じた。もうちょっと車椅子の人を描写するか、前振りをするか。
もしくは、インパクトを増すか何か仕掛けるか。
「血が垂れている」「車椅子に服をたくさん積んで運んでるのか。崩れそうだな、なんであんな不安定な運び方をしているのだろう、と思ったらごそりと動いた。大きなボタンかと思ったら、目だった。それと目があった。慌てて逃げた。など。
キコキコ音が聞こえてくるとか、すごく臭いとか唸り声とか、視覚以外の描写があってもいいかも。
でも、音は使っちゃってますね。
▼やまおり亭さん
- 「トモシビ未来館」いかにもお役所仕事っぽく、実在しそうな名前ですごくいい……!
- 時事性の高いネタえらび。「凝固」というテーマがすでにあり、それと時事を絡められるのはセンスだなあと思った。
- タイトル:「再氷河」という言葉の並びで「氷河」が動詞になっているように読めるネーミングが好き! 「ググる」が動詞になっている様にも似て、とてもいい。この世界観において、再氷河計画がかなり有名で大規模なものなのだと感じられる。「あの人も氷河されるらしいよ」みたいな会話がなされていたりするのかな……。
- 功労者田中英俊日本健康生命研究所代表
- 可読性を重視するなら区切ったほうがよいが、このよくわからんけど偉そうなかんじも面白くて好き。
- 青空を切り裂くように建っている
- 光景が目に浮かぶよう……描写の主にとって、あまり印象のよくない建物であることも伝わる。
↓重箱の隅をつつくような補足
▼花村渺さん
当日の会場
Xスペース(録音なし)
ぜひリマインド登録をしてお待ちください!
参加規約
- 参加できる作品の条件(次項)にそった自作かつ新作の文芸作品を、〆切までに、指定の方法で提出できること
- 4/28(月)の21時から約2時間、招文堂Xスペースにスピーカーとして参加できること
参加できる作品の条件
- 作品テーマに沿った、自作かつ新作のオリジナル(一次創作)文芸作品
- 小説、エッセイ、詩歌、俳句など、言語を表現手段とした芸術作品であればジャンル不問
- 参加作品の各賞への応募、本への収録などは作者本人に限り制限なし
- 文字数:下限なし~1000字程度
- どうしても超過する場合は3000字まで
— 作品テーマ:凝固—
閲覧時に年齢確認が必要なもの、第三者の権利を侵害しているものはNGとします。
参加方法
A・B、いずれかの方法でご参加頂けます。
参加表明は必須ではありません。ただし参加表明した方・作品提出した方の総計が3名に達した時点で、募集は締め切りといたします。
→参加表明してから作品提出
・「〆切までに書けたら参加する!」
→完成したら参加表明と同時に作品提出
…というイメージです。
フォームにご記載のTwitterアカウントを、専用のDMグループへご招待いたします。24時間以内に招待されない場合は、お手数ですが招文堂X(@shobundojinshi)へDMをお願いいたします。
会の流れ
- 4/21(月)
23時作品提出〆切文芸意見交換会/参加表明&作品提出フォームから作品URL、もしくは画像の提出をお願いします。
作品提出前に参加枠を確保しておきたい場合は、フォームより参加表明をしてください。提出された作品は招文堂ブログに掲載されます。
- 当日まで読む
提出されたすべての作品を読み、感想やよかった部分、気になった部分をメモしておきましょう。
・この構成/描写がよかった!
・この言葉の選び方が好き!
・ここ、少し意味を取りづらいかも?
・この描写は●●のほうが効果的かも?…など。普段本を読むときのように、自分の書いた作品を添削するときのように読み、感想や「自分ならこうする」を書き留めておくイメージです。
テキストファイルに文章で書くも、画像に直接書き込むもよし!
- 4/28(月)
21時~23時公開意見交換会参加者全員をスピーカーとしたXスペースを開き、メモを元に各作品についての意見交換・検討を行います。
意見に対する意見、賛同も異論も推奨します。
後日感想メモ交換〆切会の限られた時間内で、各々の意見を出し切るのは難しいでしょう。そこで会のあと、各自が作成した感想メモの交換をします。
後日指定する方法でご提出ください。感想メモは招文堂ブログに掲載されます。
お願い
皆が安心して意見を出し合えるよう、以下の点を心に留めてご参加ください。
- 作品に関するあらゆる決定権は作者にあります
会で出た意見を作品に反映するもしないも、作者の自由です。意見を出す側も受ける側も、「なんだか相手に悪いから」はナシでお願いします。
- 作品をよりよくするための会であることを念頭に
気になった部分についての議論はもちろん有意義ですが、良かった部分も積極的に伝えましょう。言葉を尽くさず安易に作品をけなしたり、作者の人格を否定したりするのはもっとも無意味な行いです。
- 終了後の交流はお好みで
SNSのフォローを強制したり、交流を強要したりするのはNGです。もちろん交流禁止ではありません。節度を守って楽しくまいりましょう!
傍聴について
招文堂のX(Twitter)スペースにて行いますので、アカウントをお持ちならばどなたでもお聞き頂けます。事前の申請などは不要です。
お問い合わせ
招文堂X(@shobundojinshi)のDM、もしくはお問い合わせフォームまでお寄せください。
(本会の運営は文芸同人誌のシェア型本屋・招文堂がサポートしております)
※コメントは最大500文字、5回まで送信できます